経済史の構造と変化

Douglass C.North 著 

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内容紹介

日経BPクラシックス 第12弾



人類一万年の歴史を「制度」の進化論の観点から描いた新制度学派を代表する名著。

解説の岡崎哲二東京大学教授は本書についてこう説明している。

「国家による構成員の所有権の設定は、構成員間の取引コストを引き下げ、North and Thomas(1973)が示したように、経済成長を促進する。本書でノースが強調しているのは、国家と構成員の間にも取引コストがあり、そのために経済成長の最大化と国家の収入最大化が必ずしも一致しないという点である。」

「例えば、有力な隣国と国内に有力な構成員がいる場合、国家の支配者は隣国に対抗するため国内の有力な構成員に対し、効率性へのマイナスの影響を無視して有利な所有権を設定する場合があり得る。また、国家と構成員の間の取引コストである徴税コストを節約するため、国家は有力な構成員に経済取引の独占権を認めて、その見返りとして彼等を通じて税金を得る場合があり得る。」

「非効率的な所有権構造ないし制度の存続に関する本書の第一次的説明は、右のように、国家支配者の収入最大化行動と政治的取引コストに基づくものである。本書において制度分析における政治経済プロセスの重要性を認識したノースは、この後、North(1990)に結実する政治経済学の視点からの長期的制度変化の研究を進めた。」

著者略歴
Douglass C.North(ダグラス・C・ノース)
1920年生まれ。ロナルド・コース、オリバー・ウィリアムソンらと並ぶ新制度派の経済学者。歴史研究に新制度派の理論を応用した研究で業績を残した。経済史に経済理論や数量分析を導入した功績で1993年にノーベル経済学賞を受賞。主な著書に『西欧世界の勃興』、『制度・制度変化・経済成果』など。

本書の主な内容

第1部 理論
第1章 問題提起
第2章 経済の構造--序論
第3章 新古典派流の国家理論
第4章 歴史上の経済機構--分析の枠組み
第5章 イデオロギーとフリーライダー問題
第6章 経済史の構造と変化

第2部 歴史
序論
第7章 第一次経済革命
第8章 第一次経済革命--機構への影響
第9章 古代文明の経済変化と衰退
第10章 封建制の発達と崩壊
第11章 近世ヨーロッパの構造と変化
第12章 産業革命再考
第13章 第二次経済革命とその帰結
第14章 アメリカ経済の構造と変化 一七八九年-一九一四年

第3部 理論と歴史
第15章 制度変化の理論と西洋経済史
    解説 岡崎哲二

日経BPクラシックス

商品詳細

発行元
日経BP社
発行日
2013年2月25日
ISBN
9784822249441
ページ数
400
サイズ
4-6変
原著者
Douglass C.North