ＥＲＰパッケージは、情報システムを「経営活動や事業運営のマネジメントツール」という位置付けに押し上げた。しかし実際は、ＥＲＰパッケージを有効活用できていないケースが数多く見受けられる。これは完成したシステムに「ビジネスのノウハウ」が織り込まれていないためだ。背景には、ＥＲＰパッケージ自体の機能や操作方法の難しさに加え、導入を支援するシステム開発会社の実力不足や開発体制上の不備、要件定義方式による導入などがある。これらの課題の解決策として筆者が提示するのが、独自に開発した導入手法「ユーザダイレクト方式」。この方式を利用して、豊富な機能と多くのベストプラクティス（最適な実践方法）が織り込まれたＥＲＰパッケージ「ｍｙＳＡＰ　ＥＲＰ」を導入することで、“企業活動の改革や効率稼働のために、情報システムを日常的に活用できている状態”、即ち情報システムの「価値、生む活用」を実現することが可能となる。「ｍｙＳＡＰ　ＥＲＰ」の導入支援を行うソステスの経営者であり、過去にユーザ企業の事業責任者として導入経験も有する筆者が、ユーザ企業の立場に立ってＥＲＰ導入の極意を語り尽くす。

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