本書は、職場や家庭での人間関係をはじめ、様々な悩みや迷い、問題を抱えるビジネスパーソンに「悩む心とは何か」「真実に生きるとは何か」といった心と生き方の指針を、禅語を通して示す本である。筆者は日本や世界で数多くの者を指導してきた高名な禅僧で、その豊富な知識と深い情熱とで、読者を先達の英知が詰まっている禅の世界へと案内する。そこで語られている古徳の教え・禅語は、人類が健全に存続するための道標であり、自分の生き方を変える気づきに満ちあふれているものだ。「日々是好日」「喝」などの代表的な禅語や和歌を取り上げ、それらがいわんとする意味を解説。本書では、読者各人が知らず知らずのうちにに身に付けてきた物の見方や感じ方、考え方は、自分の思いこみやこだわりに満ちたものだと喝破する。そして、ありのままの今の姿を受け入れようとするれば、心の迷いや悩みが軽くなっていくはずだと説いている。「今」を大切にすることで、すでに起こってしまった過去や、どうなるとも分からない未来に心を惑わされるなると説法。禅僧ならではのパンチの効いた文章は、あたかも禅道場で修行している感覚を彷彿させる。

商品詳細